Excel術

【Excel】データを検索して一致したら〇を付ける方法2つ

「データを表から検索して、データがあれば”○”を表示させるようにしたい!」

データがちゃんと存在するかどうか調べたいとき、便利な方法を知らないと、以下のような関数を作らないといけません。

これらでも出来なくはありませんが、表が1000行以上という膨大な量だと大変ですよね。

ぜひ技を覚えて、マスターしましょう!

方法1. VLOOKUP関数とIF関数を組み合わせる

まずは、VLOOKUP関数とIF関数を組み合わせる方法から紹介します。

結論だけ先に述べますと、以下のような式になります。

=IF(ISERROR(VLOOKUP(検索値,検索する範囲,列番号,検索の型)),”×”,”○”)

3つも関数を組み合わせているので、少しややこしいですよね。この式の使い方と解説を、3つの手順に分けて紹介していきます。

手順1. まずは普通にVLOOKUP関数を作る

まずはVLOOKUP関数を作成してみましょう。VLOOKUP関数は以下の式で作成します。

=VLOOKUP(検索値,検索する範囲,列番号,検索の型)

 

実際に使うと以下のようになります。

「キウイ」というデータを表から検索しています。7行目に存在するので、F2セルには「キウイ」と表示されます。

逆にF3セルは、「バナナ」というデータを検索していますが、表には「バナナ」は存在しないため、エラーの「#N/A」が表示されます。

VLOOKUP関数については、以下でも詳しく解説しています。あまり使いこなせてない方は、ぜひ合わせて読んでください。

関連記事:【Excel】VLOOKUP関数で他の場所からデータをもってくる

手順2. ISERROR関数を組み合わせる

次にISERROR関数を組み合わせます。

ISERROR関数とは、値がエラーを起こしていないかをチェックできる関数です。

=ISERROR(値)

エラーとは、「#N/A」「#SPILL」「#VALUE」などの表現のことです。Excel関数で上手く表示されない時って、これらが出てきますよね。

ISERROR関数を使うと、TRUEかFALSEのどちらかで表示してくれます。

TRUE エラーが発生している。今回だと、「#N/A」が表示されており、検索しても見つからなかったケース。
FALSE エラーが起きていない。今回だと、VLOOKUP関数でちゃんと値が表示されており、検索してデータが見つかったケース。

 

そして今回VLOOKUP関数と組み合わせると、以下のような式になります。

=ISERROR(VLOOKUP(検索値,検索する範囲,列番号,検索の型))

先ほどの例だと、以下のようになります。

これで、TRUE/FALSEのどちらかで表示させることが出来ました。

後は、IF関数を組み合わせれば完成です。

手順3. IF関数を組み合わせる

最後にIF関数を付ければ完成です。

=IF(ISERROR(VLOOKUP(検索値,検索する範囲,列番号,検索の型)),”×”,”○”)

IF関数が「真」のとき、つまりISERROR関数がTRUEの場合(データが無かった場合)は、“×”と表示されます。

逆にIF関数が「偽」のとき、つまりISERROR関数がFALSEの場合(データがあった場合)は、“○”が表示されます。

 

先ほどの例だと、以下のように表示されます。

慣れてしまえばスラスラと作れますが、最初はややこしくて時間がかかるかもしれません。

慣れないうちは、今回紹介した手順で作成してみてください。

方法2. COUNTIF関数とIF関数を組み合わせる

VLOOKUP関数の方法は少しややこしかったかもしれませんが、COUNTIF関数を使う方法はシンプルです。

こちらも先に結論だけ述べますと、以下のような式になります。

=IF(COUNTIF(検索範囲, 検索するデータ)>0,”○”,”×”)

シンプルとは言いながらも、パッと見るとややこしいので、2つの手順に分けて解説します。

手順1. COUNTIF関数を使う

COUNTIF関数は、指定した範囲からデータを検索して、一致したデータの数を表示する関数です。

=COUNTIF(検索範囲, 検索するデータ)

検索範囲の中に検索するデータが5個あれば”5″と表示されますし、10個あれば”10″と表示されます。

 

そして実際に使うと、以下のようになりますね。

「キウイ」は表の中に1つ存在するので、”1″が表示されます。逆に「バナナ」は表の中に存在しないので、”0″と表示されます。

手順2. IF関数を組み合わせる

COUNTIF関数を使えば、データがいくつか存在するか分かるようになります。

  • データが存在する…0より大きい数字(1, 2, 3…)が表示
  • データが存在しない…0が表示

上記の特徴を使ってIF関数を組み合わると、以下のような式になります。

=IF(COUNTIF(検索範囲, 検索するデータ)>0,”○”,”×”)

COUNTIF関数の結果が0より大きいときは”○”、逆に0のときは”×”が表示されます。

 

実際に使うと、以下のように表示されます。

表の中に「キウイ」が存在するので”○”、「バナナ」は存在しないので”×”が表示されていますね。

まとめ:VLOOKUPかCOUNTIFを使ってみよう!

VLOOKUP関数とIF関数の組み合わせと、COUNTIF関数とIF関数の組み合わせの2つ紹介しました。

どちらでも同じ結果が出ますが、2つとも覚えておくと便利です。

ぜひマスターしてください!